Exp.000: Hello world! —— 夢の実験室、起動。

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はじめに、言葉があった

プログラミングの世界では、新しい環境で最初に表示させる言葉として「Hello world!」という文字列が使われます。

これは単なる挨拶ではありません。プログラムが正しく動き、こちらの世界へ「出力」できるかを確かめるための、最初のテスト信号です。画面に文字が表示された瞬間、プログラマーは確信します。「ああ、この世界は機能している」と。

だから、この場所における最初の記録も、この言葉から始めることにしました。

Hello world!

こちらは、yume0(ユメゼロ)。
夢と現実の境界にある、個人的な実験室から発信しています。

なぜ、夢を記録するのか

私はこれまで、眠りの中で見る「夢」という曖昧な現象を、ただの幻として消してしまうことに勿体なさを感じていました。

目覚めた瞬間、指の間から零れ落ちていく砂のように、夢は消えていきます。あれほど鮮明だった映像も、心を揺さぶった感情も、やがて「何か見た気がする」という漠然とした記憶へと薄れていく。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?

夢は、私たちの深層心理が生み出す、きわめて個人的なデータです。そこには、日常では気づかない感情の断片や、無意識下で処理されている情報が混在しています。科学的に説明できない部分もあれば、驚くほど論理的な構造を持つものもある。

そこで、観測した夢を「データ」として扱い、言葉や音、あるいは対話といった形に変換して、現実世界へ出力(アウトプット)してみることにしたのです。

ここは、実験室である

このサイトは、ギャラリーでも、ポートフォリオでもありません。
ここは、試行錯誤のプロセスを記録するための実験室(ラボ)です。

小説として書き出された物語も、
今後生まれるかもしれない音楽や創作物も、
あるいは誰かとの対話の記録も。

それらはすべて、作品である以前に、私が行った「実験の結果」です。

成功することもあれば、ノイズが混じって失敗することもあるでしょう。再現性のない偶然もあれば、予想外の副産物が生まれることもあるかもしれません。ですが、その失敗さえもひとつの「観測データ」として、ここに残していこうと思います。

完璧を装うことには興味がありません。むしろ、生々しいプロセスそのものを公開することで、夢と現実の境界がどのようにして曖昧になっていくのか、その軌跡を残したいのです。

「0」という始点

yume0の「0」には、いくつかの意味が込められています。

ひとつは、ゼロ地点という意味。
夢と現実の境界線。どちらでもない、中間地点。起点であり、終点でもある座標。

もうひとつは、NULL値としての0。
プログラミングにおいて「何もない状態」を示す記号。しかし、何もないからこそ、何にでもなれる可能性を秘めた状態。

そして最後に、原点回帰としての0。
すべての実験は、ここから始まります。

この信号は、届いているか?

Hello world!

この信号は、そちらの現実に届いているでしょうか?

もしこの文章を読んでいるあなたがいるのなら、それはこの実験が最初の成功を収めたことを意味します。夢の領域で観測された何かが、言語というフォーマットに変換され、インターネットという回線を通じて、あなたの画面に表示された。

それだけで、私にとっては十分な成果です。

これから始まる、長い実験

これから始まる、夢と現実をつなぐ実験。
その行方は、私にもわかりません。

どんな夢が記録されるのか。
どんな形で出力されるのか。
この実験室がどこへ向かうのか。

すべては未知数です。でも、だからこそ面白い。

観測者の一人として、時々このラボを覗きに来ていただければ幸いです。もしかしたら、あなた自身が見た夢とリンクする何かが、ここに記録されているかもしれません。

夢と現(うつつ)の境界線「0」で、またお会いしましょう。

yume0


Exp.000 — 2025.12.06 記録開始

Hello world! yume0

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